ピロリ菌の知っておきたい対処方法

対処方法!ピロリ菌の検査と治療方法

③胃がんリスク検診(ABC検診)について

ピロリ菌と胃がんの関係が深いことから、「胃がんリスク検診(ABC検診)」が推奨されています。 これは、がんを発見する検査ではありませんが、胃がんの危険度(リスクの高さ)を知ることができ、それによってピロリ菌の除菌や精密検査の必要性がわかります。 本人にとっては健康管理の対処法がわかり、医療現場においては除菌や精密検診の必要性が低い人がわかるというメリットがあります。

診断は、「ピロリ菌感染の有無」と「胃粘膜萎縮の程度(血中ペプシノゲン値)」の2つの結果から、4つのタイプにわけられます。A群からD群の順に、胃がんリスクが高くなります。

A群:ピロリ菌マイナス、胃粘膜が健康(血中ペプシノゲン値マイナス)。

 → 除菌不要。胃がんの危険性は低い(年間発生頻度ほぼ0)。

B群:ピロリ菌プラス、胃粘膜の萎縮はないが、胃潰瘍に注意(血中ペプシノゲン値マイナス)。

 → 除菌必要、精密検査必要。胃がんの危険性はやや高い(年間発生頻度1000人に
 1人)。

C群:ピロリ菌プラス、胃粘膜の萎縮が進んでいて、慢性萎縮性胃炎の状態
 (血中ペプシノゲン値プラス)。

 → 除菌必要、精密検査必要。胃がんの危険性が高い(年間発生頻度400人に1人)。

D群:ピロリ菌マイナス、ピロリ菌が住めないほど、胃粘膜萎縮が進んでいる
 (血中ペプシノゲン値プラス)。

 → 除菌必要、精密検査必要。胃がんの可能性がきわめて高い(80人に1人)。
 ※他の検査方法でもピロリ菌を再チェックし、主治医の指示に従って下さい。

ABC検診による分類

A群でも、自覚症状がある人や、過去5年間に精密画像検査を受けていない人は、精密検査が必要です。

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