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抗体について

ラテックス凝集法からラテックス凝集被濁法に変わったところもあり、そこでも偽陽性率が上がったという記事をみました。
以前は完全に陰性の抗体価だったのに急に検査方法がかわり陽性をギリギリ超えるくらい(12とか)になることはこれは偽陽性の可能性が高いですかね??

質問者:匿名希望 さん

2025/06/07 19:02

【カテゴリー:検査

1件の回答があります。

回答者

水野 靖大

<医師>

専門家の回答回答日時:2025/06/08 20:10

よくお調べになっているようですが、少し誤解があるようです。ラテックス凝集法からラテックス凝集被濁法に変わったのではなく、それまで栄研のe-plate法が主流だったのがラテックス凝集(被濁)法に変わってきています。e-plate法の場合、陽性と陰性に加えて、実際には未感染と既感染と現感染が混じる陰性高値が混在する、陰性高値がありましたが、ラテックス法の場合には陰性と陽性にしか分かれません。そのため、偽陽性や偽陰性が生じることになります。今後、最適な陰性高値にあたる領域が規定されることが望まれます。
また、偽陽性の可能性についてですがある場合もありますが、本当に陽性の場合もあります。検査で陽性となった場合にはまずは胃カメラ検査を受けて必要に応じて尿素呼気検査などの確定検査を受けてください。

水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »

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