ピロリ菌の抗体検査って偽陽性率が高いと調べてみたらでました。検査方法が変わったとかで偽陽性率が高いのでしょうか?
1件の回答があります。
水野 靖大
<医師>
抗体検査とは血中ピロリ抗体検査のことでよかったでしょうか?血中ピロリ抗体検査としてお話しさせていただくと、おっしゃる通り検査方法が変わったために偽陽性率は高くなりました。従来行われていた栄研e-plateというものを使用する場合、結果は陰性、陰性高値、陽性に分類されます。陰性、陽性に関しては偽陽性、偽陰性はかなり少なくなっています。そして陰性高値には陰性、陽性、既感染が混じってきます。つまり、陰性高値を陰性あるいは陽性に分類した場合はe-plate法でも偽陽性、偽陰性が増えてしまいますが、潔く陰性か陽性かわからないという領域を陰性高値として設定した点が優れています。もちろん、その幅が狭いことも重要です。最近このe-plate法はコストと手間の面でラテックス法に代わってきています。このラテックス法では今のところ陰性高値に当たる領域が設定されておらず、やや偽陽性が多い印象です。今後、このような領域が設定されることが期待されます。
水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »
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自覚症状が少なく胃がんリスクの高いピロリ菌感染の重大性を感じ、
積極的に地域の皆さんに検査の必要性を啓蒙しています。