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ピロリ菌除菌後の胃がんリスクについて

年齢や萎縮の程度にもよると思いますが、ピロリ菌除菌後は胃がんの発生リスクを30%〜50%減らせるとの事ですが、これは除菌後直ぐにリスクを減らせるという訳ではなく、5年〜10年かけて萎縮も改善していくに伴いリスクも減るという事ですか?
萎縮が改善され始める除菌後数年が最もリスクが高いのですか?

質問者:匿名希望 さん

2023/02/20 16:51

【カテゴリー:胃がん

1件の回答があります。

回答者

水野 靖大

<医師>

専門家の回答回答日時:2023/02/20 17:03

 除菌後の胃がんリスクの低下は、除菌時の萎縮の程度によるとされています。萎縮はおおむね年齢と共に進みますから、大雑把に言えば年齢が上がるほど除菌時の胃がんリスクは高く、その後のリスクの低下はゆっくりで、最終的な胃がんリスク低下の限界も高めと言えます。ただ、個人差はあります。
 胃がんが発見されるのは、除菌後数年が一番多いです。除菌直後は除菌時に胃カメラをしているため、それほど発見されませんが、その後発見数は増え、数年でピークを迎えて減少します。ただし、除菌後10数年してから見つかることもあるので、何年経ったら胃カメラをやめていいとは今の所言えません。

水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »

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